鋼の錬金術師

 原作未読、アニメ未見というノーガード戦法で挑む.
キャプチャサイトさんでキャラを履修していたので、割と話はわかった.

 OP前のジプシーの歌がとても気に入った.口パクと歌が同期していて見ていて鳥肌が立った.映画ではこういうシーンを沢山やるべき.戦闘シーン共々,演出は素晴らしかった.

 会川昇の脚本は最高! さすがナデシコでガイを3話で殺しただけの事はある!狂信者を書かせると氏の右に出る脚本家はいない,と思う.(ex ナデシコネオランガ)特に途中で出てくるミュンヘン大学の学生が秀逸.


 気に入ったキャラはエッカルト(とっても悪い人).アニメの黒幕は得てして壮大だけれど理解できない理由で世界征服をするものだが,この人は違った.エッカルトは小物の取り巻き(目的:ナチスに認めてもらって研究資金ゲット)より遠くまでものが見えている,という書かれ方をしていて期待したのだけれど,物語中盤では,現実世界を見向きもせずにいろんな事を初めてこちらはかなり置いてけぼり.「ああ,彼女も凡百な狂気キャラだったか」と諦めてかけた.

 しかし,最後に自分たちの世界より優れた世界があるのが怖いから,という実に正直な理由で"異"世界征服をするのは思わず「なるほど!」と思ってしまった.もともとナチスとかドイツとかはどうでも良かったのね.地に足の着いた狂気+野望+冷徹キャラだ.お気に入りの悪役.


とまじめに書きつつ,印象としては


1.ドイツの科学は世界一ぃー!(異世界も含めて)
2.これが少佐か!(少佐は別腹)


動いている少佐は大変に素晴らしゅうございました.