一週間はなぜ7日になったのか
- 作者: 柳谷晃
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2012/06/02
- メディア: 新書
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- アラビア数字の効能=記録だけでなく、計算が可能。ローマ数字、漢数字では不可能。
- ぴたごらす学派・・・離散的に扱う
- ゼノン・・・・・・・連続的に扱う
ランド 世界を支配した研究所
- 作者: アレックスアベラ,Alex Abella,牧野洋
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/06/10
- メディア: 文庫
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原題のSOLDIERS OF REASONの方が本質をついている。
感想
軍や政府がモノではなく、考え方・数式・ソフトウェアという見えないモノ「システム」に大きな予算を投じる所に感心した。
琴線に触れた箇所
- 黒板のことでもさんざんもめました。すべてのオフィスに黒板を置くという概念すら、最初は飲み込めなかったのですよ!(中略)「この人たち(ランドの人たち)はいったい何なの?紙には書けないとでもいうの?」(中略)もちろん、ランドのみんなはチョークを四色使いたかったから、二本では足りませんでした。チョークについてはずいぶんと騒ぎ立てました。
- ランドの新規プロジェクトはいわゆる「殺人委員会」の審査を受けた。(中略)そこではランダイトが同僚のアイデアを批判し、粉砕することに喜びを見いだしていた。
- 空軍はランドの研究成果をうまく使って、強情な議会を説得することで、空軍の予算を増やし、より新しく、より性能が良く、よりかっこいい兵器を購入したかったのだ。
- 「我々がやりたいことは、理想的には君たちの爆撃機の模型をロシアへ送り込む実験することです。(中略)ただし、これをやるにしても、協力がなかなかえられないのです」
ポメラDM100を購入。
- 出版社/メーカー: キングジム(KINGJIM)
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: オフィス用品
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UltraBookやタブレットを探すも、買う時期ではないとの結論に達し、代わりに新型ポメラDM100を購入。概ね満足の出来。
キーボードについて
DM10は押下力が好みより高い、キー配置が変えられない等キーボードに対する不満と、膝の上で打てない弱点により結局使わなくなってしまった。DM100は上記2点が改良されている。キータッチは悪くない。好みとは異なるけれどもストレス無く打てる。Ctrlの位置が正しい位置(Aの左)になった事は喜ばしい。
電子辞書機能
電子辞書の機能が付いたのは大正解。正しい日本語を打つのにネットで調べる必要は無い。信頼できる辞書を引いた方が何倍も早い。
暇つぶしの方法として、ネットサーフィン(死語)より辞書の流し読みの方が何倍も格好いい。本機能最大の功績は、電子辞書売場に堂々と置けるようになった事だろう。
バッテリ
少し使う→スリープで1週間を1ヶ月繰り返しているが、電池が全く減らない。
充電が面倒くさい人にとっては大いにありがたい。
携帯の電池もこのくらい持ってくれればいいのだが。
要望
賛同者は皆無だろうが、一応要望を書いておく。外付けUSBキーボードを付けられるようにして欲しい。(PS/2でも可)
キーボードマニアはKING JIMさんがどんなに工夫しても文句を言う罰当たりな人種。USBポートを開けておいて頂ければあとは何とかする。
ポメラ+HHK Proという6万円ワープロコースなど如何だろうか。
問題点
ポメラは欠点が事前に全て分かっているため、購入してからメーカーにダメだしをすることは少ない。(文句とか要望は沢山言う)
しかし蓋が異常に開けづらいという欠点はだめ出しせざるを得ない。取っ手くらいつけてくれても罰は当たらないだろう。
仕方がないので、セロテープで自作。見栄えはイマイチだが仕方ない。・・・テプラを買って自作するか?
星霜鋼機ストラニア
- アーティスト: GAME MUSIC
- 出版社/メーカー: Sweep Record
- 発売日: 2011/06/08
- メディア: CD
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私は好き。
長所
アインハンダーのような武器換装システム。弾数制限が無いのは有り難い。
ちょうど良い短さ(サンダーフォースVくらい)
がんばれば何とかなる
演出も頑張っている。
短所
自機がロボであることを生かせていない。人型なのに足を全く使わない。私は人型が空を飛ぶのは認めません。
See you NeXT time!
Masspy日記(http://big2.dip.jp/cgi-bin/diary.cgi)に関連して。
Masspy、kokeko君とのアップル話補足。
ジョブズ氏は4年間のアップル新製品コンセプトを残していったらしい。
これを聞いて罰当たりな我々が思い出したこと
「アップルはあと10年は戦える」
原作に従うと、アップルは半年持たず、アップル残党が残り10年を戦うことになるのだが・・・
アップル残党という言葉の甘美な響きに、
「アップルの製品は買いたくないが、アップル残党の製品には大いに興味を引かれる」
との合意に至った。
「事務ミスをナメるな!」
- 作者: 中田亨
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/01/18
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必ず言葉を定義してから使っている点に大いに感心した。
オススメ。
例)
信頼性とは計画通りにミスをせずに仕事を実行できる性能のこと
問題とは現実が望ましくない状態にあること。つまり主観的なもの。
事務は実世界の現象を抽象化することで成り立っている。
以下はメモ
人間の間違え方には多種多様なパターンがあり、共通性が無く、それらをつなぎあわせようとするとこじつけになってしまう。
→ 脳内メカニズムがよくわからなくてもミス対策はたてられるし、立てなければならない
間違いとは何か?
→ 間違い、ミス、エラーは事象の内容を表していない
ある目的に対して、その事象が不都合であるという見解を述べたに過ぎない。
正解は一つ、あるいはごく少数だが間違いの種類は多種多様。
→(Ex 幸せな家庭はどれも似ているが、不幸な家庭はそれぞれの形で不幸である。(トルストイ)
→失敗への道は様々あり得るが、成功への道は一つしかない(アリストテレス))
→一つだけの正しいやり方を定義する方が効率的(工業の標準化手順、正式手順)
→刑法では上記の手順が使えない為、間違いの数多くのパターンを記述するという非効率な流儀を選ぶ。
(間違いのパターンを書き尽くすことは不可能であるため、読み手の知識や常識に頼らざるを得ない。)
顧客との認識ギャップも広い意味での事務ミスと言える
→Ex.投資信託が損失を出した場合でも手数料を払う)
日本語の作文技術
◆文書作成が苦手である。社外に出て行かないモノなので一銭の儲けにもならないし、何より面白くない。
しかし上司の経営判断を誤らせないためには、文書を作るしか無いのだろう。
短く、誤解を与えない日本語を速く・論理的に書けるようになれば、残業時間を減らせるハズだ。
本書は日本語の”文法”について解説した本だ。
例えば、修飾の順序には大原則として
1.節を前にし、句を後にする
2.長い修飾語は前に、短い修飾語は後に
というルールがある。
このルールに基づいて下記の修飾語を一つに纏めると、
・速く走る。
・ライトを消して走る。
・止まらずに走る。
↓
・ライトを消して止まらずに速く走る。
となる。その他の語順では誤解を招くおそれがある。
このように、論理的な日本語を書くためには文法の習得が有効である。日本語には確立された文法が無いために文法の構築まで行っている。
本書は第二章から第七章までは文法の解説がなされ、日本語の文法習得に役立つ実用書として売れ続けている。(私が購入したのは第40刷)
◆以下本書のメモ。
・言語とはすなわちその社会の論理である。
・ただ、日本語が論理的であっても、それを使う人間が論理的であるとは限らない。
・日本語の語順は特殊ではない。インド、トルコ語、アイヌ語なども同じ語順。「日本語は論理的でない」という俗説は事実として間違っている。
・「フランス語がフランス社会で役立っているのと同じように、ホッテントット語はホッテントット社会に役立っている」(千野栄一氏)ホッテントット社会では、フランス語はまるで「非論理的」であろうし、仮に意味は分かってもその社会に無用の言葉が多いばかりで、必要な言葉は不足しているだろう。
・「世人はフランス語の明晰とフランス的明晰とを混同しているのだ」シャルル=バイイ氏
「フランス語の明晰性はこの言語の構造がずばぬけて明晰であるというより、むしろフランス人が彼等の国語を用いるときに明晰な表現を求めることに深く意を用いるという事情に由来するのだ」シャルル=バイイ氏
・フランス語が明晰に思えるのは、状況依存の表現を避ける努力の結果であって、フランス語自体に明晰さが内包されているわけでは無い。
・日本で生まれた文法の伝統は、徳川時代末期に西洋の学問(オランダ語→英語)が導入されたことで、その芽を摘み取られてしまった。オランダ語や英語の文法範疇類を日本語に導入した。構造が大きく異なる言語の文法をそのまま導入した結果、悲惨なものとなってしまった。
- 作者: 本多勝一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 1982/01/14
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◆実用的な話はココまで。本書で最も面白いのは第一章の”なぜ作文の「技術」か”である。
最初の方は題名通り、本書の意義について述べているのだが、途中から筆が乗ってきたらしく作者の主張が強く述べられている。要約すると「”日本語が特殊で非論理的なイケてない言語なお陰で、論理的な文章が書けない”という知識人が多いが、イケてないのは君たちの方だ」という内容だ。
日本語で論文を論理的に書けない私には耳の痛いお言葉である。
本書の作者はその解決策として本書を書いたわけだが、ここは私なりの解決策も探すべきだろう。
会社で受けたロジカルコミュニケーションの授業では、
「日本人は一般的に、相手の意図を察する能力が優れている。その反面、論理的に意図を伝える能力は低い。」
と習った。
一方小学校の国語教育を思い出してみると、まともな”作文技術”を習った覚えがない。学校の指導要領*1においては文法への言及はそれなりにある。しかし記憶に残っているのは「頭に浮かんだことをそのまま書けばよい」という読書感想文と、「登場人物の気持ちになって考えてみましょう」という読解である。
つまり長所である「察する能力」を強化し、弱点である「論理的に意図を伝える能力」は放置する、日本の教育制度には珍しい方針なのかもしれない。
渡久地先生(ONE OUTS)は
「日本人ってのはどうして弱点があると直そうとするかね、弱点が気にならないくらい長所を伸ばそうとしないかね」
と仰っていたがここに例外が。
となれば。
この長所をさらに伸ばすべきなのかも知れない。相手の発言から言いたいことを類推するのみならず、何も言わなくても意図を察知する「サトリ」の域まで高めることが重要かもしれない。
サトリをCoolなNinja技能として宣伝し、世界のあこがれにすれば、日本語は非論理的な言語だなどという批判はなくなるだろう。相手の意図を察知するため常に一挙手一投足を見逃さない超監視社会*2。素晴らしきディストピア。